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どんな歯ブラシがおすすめ?その4 ~種類や選び方をご紹介します~ [2018年11月28日]

クリアクリーン コンパクト

 

今回使用したのは花王からでているクリクリーンのコンパクトを使用してみました。花王もピュオーラなどいろんなブランドがでていますね。

柄の材質はポリプロピレン、毛の材質はナイロンです。メーカのこだわりとしては歯面をしっかり磨けるよう波型カットにして真ん中からでている2段毛が歯間に入るようになっているようです。2段毛はスパイラル毛になっていて歯垢をよりからめとるという設計です。

毛の配列は横が1~3列、縦が8列の配列です。 柄の厚みは4ミリ、毛の先端までは18ミリでした。

メーカーとしてはいろいろなこだわりをもって設計したようですね。ただこの形状見たことがあったなとおもいましたらライオンの3Dカットとほぼ同じ。どちらが先かはわかりませんが仲良くやってくださいね。持ち手から先端に向けて少し斜めになっていて奥歯が磨きやすいようになっています。スパイラル毛に関しては最近流行ってきていますがどの程度普通の毛と汚れの取れ方に有意差があるかははっきりしませんでした。

実際の使用感は、3Dカットの時もそうでしたが毛の先端部が斜めになっているため上の奥歯や前歯の裏側はみがきやすいです、柄も斜めになっているので奥歯の裏も磨きやすく感じました。ただ、上の親知らずはブラシが入りずらく感じます。真ん中のスパイラル毛は正直わかりません。深くまで入っているという感じはありませんでした。

総合評価 C

 

どんな歯ブラシがオススメ?その3 [2018年09月07日]

ピュオーラ 薄型コンパクト

今回はテレビのCMでやっているピュオーラの歯ブラシです。なかなかメーカーのこだわりの感じる作りになっているようです。メーカーは花王です。柄の材質はポリアセタール毛の材質はナイロンです。写真でも見ていただくとわかると思いますが一般的な歯ブラシは毛が四角に並んでいますがこの歯ブラシは毛が丸く配列されています。横が7列 縦が3~8列と変わっているのが今までの歯ブラシ比べてもわかると思います。ヘッドの柄の厚みは3ミリ 毛の先端までは13ミリでした。HACで¥354でした。

独自の毛束の配列をしていてブラッシング圧を軽減するように考えられているようです。上から見ると丸く横から見るとウェーブしています。さらに柄の持ち手部分がかなり後方にあり力が入りすぎないように設計されています。柄の前方は今まで使用したものと比べても明らかに細く奥まで磨きやすいような設計になっていてこだわりを感じます。

使用感は、うまく設計されているなってかんじました。というのも柄の持ち手後ろにあるのを気づかずに使用していてそれでも自然と後方のグリップ部分を持っていました。これって結構すごくないですか?ついつい力を入れて磨いてしまう方もいると思いますが、自然と後方に手がいくことで力が入らないようになっています。さらに柄がかなり細い設計になっているため、柄がかなりしなることを感じます。このしなりは今までにない感じで、力が入ってもしなるため余分な力が歯、歯ぐきにかからないようになっているなと感じられました。柄が細いため奥歯や親知らずも問題なく磨くことが可能でした。ただ、毛のウェーブ設計が残念。やはり毛は正直フラットが歯にも均一にあたり磨き残しも少なくなります あとナイロン毛ですが値段がちょっと高めなのが残念です。

総合評価 A⁻

ピュオーラ52 コンパクト

今回もピュオーラの歯ブラシを使用してみました。 同じピュオーラのコンパクトですが、前回のものとは設計が全く違うものとなっています。柄の材質は飽和ポリエステル樹脂、毛の材質はナイロン毛です。毛はウェーブカットで写真で見ると先端の方が白っぽく見えますが毛が少し細くなっているようです。毛の配列は斜めに配列されているため数えにくいですが横1~5列 たて10列の配列です。ヘッドの柄の厚みは5ミリ 毛の先端まで16ミリでした。HACで¥255でした。

毛の先端にかけて細くすることにより隙間までしっかり磨けるようです。毛のカットはWのようなカットで歯と歯茎の境目に密着できるように考えて設計をしているようです。実際の使用感は、ウェーブカットの部分はビトイーンなどよりもなだらかなので磨いていても気になりません。先端の飛び出ている部分は前歯の裏の磨きにくい部分にはあてやすく感じました。柄にはラバーの滑り止めはついていませんが特に滑ったりして落としたり歯ぐきを傷つけるようなことはありませんでした。二つくぼみが柄についていて長く持つとき、短く持つときの両方に持ちやすく考えられています。ただ、やはりヘッドの柄が厚いです。そして毛も10列になってくると奥歯が磨きやすいとは正直言えません。ただ毛束の多さにより全体に磨くという部分で考えると汚れは取れたなと感じました。縦磨きはやはりヘッドが大きいため磨きにくさを感じました。

総合評価 B

バトラー #025

歯ブラシのブログを書いていますが実際に使用してから書いているのでなかなか記事が進まないので今回は当院に置いてある歯ブラシの1つを紹介させていただきます。

毛の材質はナイロン毛。柄の材質はポリプロピレンです。売りは柄の厚みです。2.5㎜の業界で最薄のヘッドです。クリニカの超コンパクトのヘッドは2.6㎜ですのでほぼかわりませんが1番ということが大事なのでしょう。横2~3列 縦7列です。毛の先端までは12ミリでした。メーカーはサンスターでドイツ製です。

当院では320円での販売になります。薬局では置いていません。ロフトや東急ハンズにいけばあるかもしれません。透明のケースに入っているため持ち歩き用にも使え女性にもかなり人気があります。

使用感は、奥歯の奥まで磨きやすく親知らずが生えている方なども余裕をもって磨けます。こんなに届くのかっていうくらい奥まで届きます。ただ横が3列なのでその部分が弱点でしょうか。歯と歯茎の境目を磨いているとほとんど歯の面にあたりませんので歯の面もわけて磨く必要があります。少し上級者向けの歯ブラシかもしれません。全体には間違いなく磨きやすく歯の裏面もあてやすいです。ぜひ一度使用していただきたい歯ブラシです。

総合評価 A

どんな歯ブラシがオススメ?その2 [2018年03月08日]

前回に引き続き、おすすめ歯ブラシを紹介していきます。

あくまで参考にはなりますが、実際に私が使ってみての感想になりますので
よろしければご参考ください

 クリニカ 超コンパクト

今回使用したのは、クリニカ超コンパクトです。柄の材質はポリアセタール、ラバー部はSBC,TPCです。毛の材質は飽和ポリエステル樹脂。横2-4列、縦6列植毛です。ヘッドの柄の厚みは2ミリです。毛の先までの厚みは12ミリです。HACで255円でした。

間違えました。何も見ずやわらかめを買ってしましました(+_+)  歯科医推奨設計とのことで期待していたので落ち込みます。 
この歯ブラシはかなり考えられて作られています。まず、ヘッドの厚みが一般的な歯ブラシに比べ半分の2ミリとかなり薄いです。さらに先端にいくにつれ細くなる形状で2列になっています。グリップもペングリップで持ちやすくなるよう細くラバーもついているため滑りづらくなっています。グリップからヘッドまでも細くなっています。

使用感は、びっくりするくらい奥歯や親知らずまで届きます。奥歯を磨いているときもグリップからヘッドまでの柄が細いため他の歯にぶつかったりもなく磨きやすいです。柄が細いため下の歯の裏側もストレスなく届きます。さすが歯科医推奨設計!

しかしやわらかめの毛。はじめてやわらかめを使いましたが磨くのに時間がかかります。普通の毛で磨く時間では汚れが取れません。丁寧に時間をかけて磨かないとつるつるしません。やわらかめを使用する理由は、歯ぐきが凄く腫れている方や、もともと歯ぐきが薄い方などありますがクリニックで相談されたほうがいいです。普通の毛で問題ないかたはかなり時間をかけず効率的に磨けるとおもいます。ポリエステル樹脂でしたが毛がやわらかめだったためか1カ月ほどで毛がひらいてきました。やわらかめはもともと磨くに時間がかかりますが、毛が開いてくるともう全然磨けません。すぐに交換が必要です。

総合評価 B   やわらかめでなければA

G.U.M #166 

しばらくライオンの歯ブラシが続きましたが、今回はテレビでもやっているG.U.M です。メーカーはサンスター。   柄も毛も材質は、飽和ポリエステル樹脂です。横3列 縦7列。ヘッドの柄の厚みは3ミリ、柄から毛の先までは14ミリです。毛束によってこしが違ってきて硬く感じたりもします。今回から毛束の数を数えてみました。一つの毛束に45本です。HACにて235円でした。

#166の売りは超先端毛シリーズで超コンパクトヘッドみたいです。こちらは日本歯科医師会推薦商品らしく力がはいっています。 柄の厚みは従来品より30%薄くなっているとのことで一般的なものと比べても薄いといえるとおもいます。でも見た目だけ言うと普通です(笑)

使用感は、まず感じたのは普通の硬さなのですが少し硬く感じました。7列なので奥歯までは余裕をもって届きますが親知らずはなんとか届くという感じです。縦磨きは問題なくやりやすいです。

毛先は極細毛と書いてありますがポケットに入る感じはあまり感じませんでした。歯科医師会推奨というわりにはすごく薄いわけでなく、すごく小さいわけでなくなとも微妙。決して悪いわけでないけど、悪いわけでないんだけど…

総合評価 B

 ビトイーン贅沢ケア

今回使用したのはビトイーンの贅沢ケア。今はやっている歯を包み込むようなおおきなヘッドが特徴です。メーカーはまたまたライオンです。柄も毛も材質は飽和ポリエステル樹脂です。最近の歯ブラシはやはりポリエステルが多くなってきています。ワイドヘッドなだけあって横が3~6列縦が8列です。ヘッドの柄の厚みは4ミリ、柄から毛の先までは16ミリでした。

今回使用したのは、いま流行っているワイドヘッドの歯ブラシです。各種メーカーから同じようなワイドヘッドがでています。歯科専門のメーカーからもワイドヘッドのものが出ていて売れているようです。

使用感はまず、柄が持ちにくい!なんだろう。ヘッドが大きいのでバランスを取るためなのか柄が太く、ペングリップだと持ちにくいです。それでも使用していくとだんだん慣れてきます。

磨いてみるとヘッドの大きさが初めての感覚を味わえます。歯と歯茎の境目から歯全体まで包み込むような感じがあります。これが結構気持ちいいです。毛の硬さは普通でしたが実際は少しやわらかく感じます。ヘッドが大きいため親知らずまでは磨くことができませんでした。とにかくワイドヘッドは大胆に動かすのが上手く使うコツだと感じました。ワイドヘッドは歯磨きが苦手な方やかぶせ物が多く磨きにくい方などにおすすめだと思います。

総合評価 B

歯ブラシの交換のタイミングは? [2018年02月23日]

今まで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが歯ブラシは毛の材質が何種類かあります。
一般的にはナイロンかポリエステルが多いようです。その他には豚や馬の毛を使用したものシリコンを使用したものもあります。
毛先がナイロンの歯ブラシは大体1カ月すると毛先が開いてきます。ポリエステルの毛先は3-4カ月で毛先が開いてきます。毛先が開いてくると刷掃能力は60%程度まで落ちるといわれており交換する一つの理由になります。毛先が開くと磨きづらいだけでなく歯ぐきを傷つけたりといいことはありません。

あなたの歯ブラシには100万から1億の細菌がついています

また、私たちの口の中は数十億個もの細菌がいると言われています。その口の中を3週間磨いた歯ブラシにも細菌は100万から一億個ついていると言われています。なのでこういった面から見ても1カ月ほどでの交換がいいのではないかと思います。ただ、ポリエステルの毛先の歯ブラシはナイロン毛よりも水はけがよく乾燥しやすいので細菌の増殖を抑えるようです。ポリエステルの毛先は3ヶ月ほど使用できますがどの程度細菌がいるのかは調べがつかなかったのでわかりませんがナイロンよりは増えづらいようです。

歯ブラシのお手入れ方法

歯ブラシの細菌の増殖を抑えるには歯磨き後よく流水で洗いましょう。毛先を指で軽くこすってあらうのがいいと思います。意外と毛の中に食べかすや歯磨き粉が残っている場合もあるのでよくチェックしてください。お子様の使った歯ブラシは一緒に手伝ってあげてくださいね。

次は乾燥です。細菌は水分が乾燥するまでの間にふえます。なのでなるべく乾燥を早くさせることが大事になります。歯ブラシを上下に振り水気をきりましょう。ある程度水気が切れたらティッシュやペーパータオルなどで水気を吸い取り乾燥させるといいとおもいます。

その後は風通しのいい場所に保管します。洗面所の棚などに入れると風通しがよくないので別に歯ブラシたてがあったほうがいいですね。注意してほしいのはユニットバスの方やお風呂で歯磨きをするのでお風呂場に保管している方です。トイレ周りは雑菌が多いです。浴室は湿気が多いので細菌は繁殖しやすい環境になります。面倒にはなりますが別の場所に保管しましょう。

どんな歯ブラシがオススメ?その1 [2017年11月28日]

よく患者さんからどんな歯ブラシを使用すればいいのですかと質問をうけます。

歯ブラシの選択をする場合には虫歯があるか、歯周病の症状、歯ぐきの状態、汚れの付き方、親知らずの有無、年齢など様々な状況から判断することが必要になります。そして自分に適した歯ブラシを選択することにより効率よく汚れを取ることができセルフケアが身に付き虫歯や歯周病を予防することができるようになります。
でも、僕自身はかれこれ10年以上同じ種類の歯ブラシしか使用していないので薬局とかで販売している歯ブラシの使用感がわかりませんでした(^_^;)。
薬局などに置いてある歯ブラシはかなりの種類があります。あくまで参考にはなりますが、実際に使用して歯ブラシの使用感などやお勧めできるものがあれば書かせていただきます。

また、歯ブラシに関することだけでなく有益な情報があればどんどん書かせていただきます。

多くの人の目安になるように使用は朝と晩の2回にします。

(ビトインコンパクト)


まず最初に使用したのはよくCMでもやっていたライオンからでているビトイーン。調べると1980年に初代モデルが発売になったロングセラー商品です。柄の材質はポリエステル、毛の材質はナイロン。縦は8列横は2-4列植毛です。ヘッドの部分の厚みは4ミリ。柄から毛の先端までは12ミリ。
値段は、ドラックストア―のHACで122円でした。安い!
12/11から1/24まで使用

ビトインといえばギザギザの山切カット形状が特徴。この山切カットが歯と歯の間のよごれまでしっかりかき出すという構造です。山切の上がっている部分は毛先が細くなっていてポケットに入りやすい構造を考えてのデザインになっています。最初見た感じはこんなにギザギザしてると正直磨きにくそうだなというのが第一印象です。柄はS字状にカーブしていて磨きやすさを考えているのかなとおもいます。

総合評価D
ファンの方がいたらごめんなさい。

(ビトイーン超コンパクト)

次に使用したのはビトイーン超コンパクト。柄や毛の材質はコンパクトとおなじです。横3-4列縦6列植毛。ヘッドの厚みは4ミリ。柄から毛の先までの長さは10ミリ。値段も同じく122円でした。
1/25から2/23まで使用
コンパクトから超コンパクトになったことでかなり磨きやすくなりました。親知らずがある方は6列植毛ぐらいでないと届きません。2列少なくなるだけでかなり磨きやすさはあがりました。実際に僕の親知らず部分も磨くことができました。コンパクトの時と同様で、横磨きの時はそんなにギザギザは気になりません。

鏡をみて歯ブラシを当てて気づいたことは、ギザギザは下の前歯だと丁度歯の凹凸とあいますが、ほかの部分はなんのためなのかっていうくらいあわない。山切の意味がなーい!超コンパクトになったので縦磨きはやりやすくなりました。

しかしギザギザなため磨いている効率は悪くなり磨き残しも増えそうにおもえます。このシリーズの中では一番使用しやすいですが現実的には使用はなかなか難しいとおもいます。使用期間はナイロンのため1カ月ぐらいです。
総合評価C

(クリニカコンパクト3Ðカット)

次に使用したのはクリニカのコンパクト。 柄の材質は飽和ポリエステル樹脂、滑り止めのラバー部はポリエステル、ポリエーテル、SBC。よくわかりません(笑)毛の材質はナイロンとポリエステルの両方を使用しているようです。横2-4列、縦8列植毛です。ヘッドの厚みは4ミリ。こちらもライオンからでています。値段は170円でした。

この歯ブラシもすごい特徴的な形をしています。先端はV字カットになっていて奥歯の奥にあたるよう設計され段差極細毛が歯の間やかみ合わせの溝に入りやすい構造です。

使用感は、先端のV字が結構存在感があります。横に歯ブラシを動かしていると犬歯によくあたって今までにない感じはありました。それと歯の裏側はV字がうまくあたり磨きやすいです。特に奥歯の裏側に効果的に毛先が当たる感じを実感できます。ただ、咬み合わせの部分などのアーチがない場所はV字がかえって邪魔になります。奥歯の奥には歯ブラシが大きいのであてづらいですね。

親知らずにも8列ありヘッドが大きいため届きませんでした。前歯の縦磨きにもビトイーンと同じでV字が邪魔になりむいていません。段差極細毛はあまり存在を実感できませんでした。
ポリエステルを使用しているためか毛先はなかなか広がらず3ヶ月ほど使用できました。コスト面からはいいですね。