栄養外来
歯の痛みや歯周病、むし歯の原因
歯科に関する疾患の多くは生活習慣病とも言えます。歯ブラシを用いた口腔ケアにより多くの疾患は治ります。しかし、良くならないケースも多くあります。それは全身の免疫状態や栄養状態、こころの健康(ストレス負荷)です。
むし歯や歯周病は単独で起こるものではなく、全身的な問題を含め多くの要因が複合的に絡み合ってできるのです。
身体の免疫
お口の中には良い菌もいれば悪い菌も多くいます。また日和見菌といって身体の状態によって善玉菌にもなったり悪玉菌になったりする菌もいます。
風邪を引いたり、疲労が溜まっている時は免疫が低下し、日和見菌が悪玉菌となり歯周病を悪化させたり、歯肉炎が起きたりします。
全身の栄養状態
食べたものは食道を通って胃に落ち、腸へと運ばれていきます。腸では多くの栄養素が体内に吸収されていきます。しかし偏った食生活や必要な栄養素が不足すると腸内環境が悪化して腸内には悪玉菌が優位になります。
お口と腸はつながっているため口の中も悪玉菌で満たされることになります。それが歯周病やむし歯の原因になるということです。なので、歯科疾患の予防や治療においても歯ブラシだけではなく生活背景、生活習慣に目を向けて食事や栄養を評価することが非常に重要だと言えます。
こころの健康
現代社会はデジタル化に伴いパソコンやスマホなど電子画面を見ている時間が多いと思います。電子機器のLEDの光は交感神経を優位にさせ、また眼疲労に伴い、自律神経の乱れを起こします。厚生労働省も1時間の作業につき15分の休憩を推奨しています。
お口の中の唾液分泌や顎の動きは自律神経により支配されているため、唾液の減少や歯ぎしり、食いしばりを起こしやすくなります。日常のストレスも交感神経優位となるため同じことが言えます。
唾液が減少すればむし歯になりやすくなり、食いしばりや歯ぎしりは歯を削り、歯周病を悪化させ、時には歯が折れることに繋がることもあります。
またストレスはエネルギー消費に伴い、体内のビタミンを分解します。現代人はビタミン不足の上、ストレスによりさらにビタミンを失い、こころの健康を悪化させていることもわかっています。
当院で行う栄養外来
大きく2通りの受診方法があります。
①カウンセリングのみ
②カウンセリング+唾液検査や血液検査でより精密な体質改善
問診票をもとに生活習慣を考慮し、今のお悩みを抽出していきます。(カウンセリング)
カウンセリングを通して現在の自分を知り、改善点を提案します。体組成の検査は無料です。
検査を通して全身状態を客観的に把握できます。唾液検査によりお口の中の細菌数、炎症度合い、虫歯や歯周病のリスクを評価します。体組成検査により身体の筋肉量や内臓脂肪の量などを評価します。血液検査により足らない栄養素を評価します。これらの検査に基づき、各々に合ったオーダーメイドの栄養指導を行います。
歯科疾患の発症には様々な全身的要因が絡んでいることをお話してきました。当院ではこれらの問題に対して以下の内容を用意しております。(自費診療 税別)
カウンセリング | 30分3,000円 |
---|---|
唾液検査 | 1回1,500円 |
血液生化学検査 | 6,000円〜(別途診断料がかかります) |
高濃度ビタミンc点滴 | 25g 12,000円(モニター価格:9,800円) |
栄養バランスを考えた食事を取ることは歯にとっても重要です。当外来は先着15名様をモニター価格としてご提案しています。